ソフトコンタクトの短所
「ソフトコンタクトの短所はハードコンタクトの長所」と言うことを「ソフトコンタクトの特徴」のページで述べました。以下対比してみてくださいね。
ソフトコンタクトの短所
★乱視が矯正できない
乱視には様々な種類の乱視がありますが、多くの場合その原因は黒目の歪みに起因しています。もし黒目がきれいな球面であれば乱視はないということになります。ソフトコンタクトは既に御承知の通りとても柔らかい素材にできていますので、歪んだ黒目の上にソフトコンタクトを装用してもその歪んだ形状通りにレンズが変化しますので乱視を矯正することができない訳です。一方ハードコンタクトは硬くて、きれいな球面状をしていますので、歪んだ黒目の上に装用すると黒目の表面がきれいな球面にかわり、乱視が矯正でいるのです。歪んだ黒目とハードコンタクトの隙間は涙がうまく埋めてくれます。
★寿命が短い(1年~1.5年)
ここで言う1年~1.5年の寿命と言うのはコンベンショナルタイプ、つまり長期装用型のソフトコンタクトを指しています。使い捨てコンタクトはワンデータイプや2ウィークタイプ、ワンマンスリータイプなどそれぞれ使用期間が決められていますね。ハードコンタクトの場合は2年~2.5年と言われています。この違いはやはりソフトコンタクトの含水性(水分を含む性質)に起因していると言うわざるを得ません。
★ケアが面倒
ソフトコンタクトのケアのページでもご紹介しています。
ソフトコンタクトとはハードコンタクトの持つ「疎水性:水をはじく性質」とは異なり「含水性:水を含む性質」のレンズです。水分を含むソフトコンタクトを目に入れても何ともないのは、涙と同じ成分の水分がレンズに含まれているからです。もしレンズに水道水のように涙の性質とまったく異なる水分が含まれていたとしたら目に装用した際に涙との浸透圧の関係で目にレンズが張り付いてしまったり、滲みたりと言った不都合が生じてきます。ソフトコンタクトのすすぎに水道水が使用できないのは、そのようなレンズの持つ「含水性」と言う性質のためなのです。
一方で水分が常に含まれているものは不潔な状態で放置しておくとカビや細菌の温床になってしまいます。そのため常に水分を含んでいるソフトコンタクトにはハードコンタクトにはない消毒という作業が必要となる訳です。「水道水が使用できる、できない」、「消毒が必要、必要ない」でケアにかかわる手間暇や費用は大きく変わってきますね。
以上を踏まえ簡単にハードコンタクとの長所をご紹介しておきます。比べてみてくださいね。
ハードコンタクトの長所
☆乱視が矯正できる(乱視のタイプによってはその限りではありません。)
☆寿命が長い。個人差はありますが、おおよそ2年~2.5年
☆ケアが簡単